【不定期エッセイ:再放送その54】修学旅行の思い出
- 2008/02/17(日) 12:55:07
【優星不定期エッセイ:再放送その54】土・日掲載予定
■修学旅行の思い出
小学校の6年生の時の修学旅行は、一生忘れられない旅行となりました。
神戸から、伊勢志摩方面へ出かけました。
その時の思い出をついに語る時がきました。
(そんな大袈裟な話じゃないですけど…)
ちょっと恥ずかしい話なので、今まで書こうかどうしようか迷っていました。
旅行そのものは、別にどうって事はなかったんです。
夜中にお約束の枕投げしたり、まぁ普通の修学旅行でした。
何が一体忘れられないのかと言うと、その時の担任の先生の事です。
その当時すでに高齢の方だったから、今はもう現役ではないかも知れません。
あの先生は良い先生でした…。今も思い出すと涙が出そうになります。
5年生と6年生の時に担任だった、優しそうな目をした男性の先生です。
私はその当時、どちらかと言うと陰気なタイプで、外で遊ぶよりは
家の中で絵を描いたりプラモデル作ったりするのが好きでした。
成績は悪くはないんだけど、通知簿には元気が無い、
とか積極性が足りないなどと書かれていて親を心配させました。
学校って嫌いだったんです、それまで担任の女性の先生が嫌な人だったなぁ、
お金持ちの生徒を強烈にこれ見よがしに、えこひいきする…。
他にもいろいろあって、学校は好きじゃなかったですね。
それから私は小学校の5年生の時に今の街へ引っ越して来るのですが、
私のその後の人生を変えるキッカケを作ってくれたのが、
その新しく引っ越した学校で知り合った原田先生です。
(敬意を表して実名で書く事にします。)
私はテスト用紙の裏に落書きするのが好きでした。
さっさとテストを終って、その裏にマンガ書いたりしてた…。
それまでの先生は酷く叱ったものでしたが、原田先生は違っていた。
ちゃんと裏に私が書いた落書きにも感想が書かれていたのでした。
そして「もっと良い紙に大きく描きましょう」とあった。
一度教室の正面の大きな黒板に、思いきり描かせてくれたのです。
あれで、私は絵を描く事に自信を持ったかも知れません。
他にも色々と原田先生にはお世話になりましたが、
特に覚えているのが、修学旅行での事なんです。
修学旅行の1週間ほど前に親から先生への連絡用のアンケート用紙を貰った。
特に注意すべき病気はありませんか?とか常用している薬はありませんか?
そんな項目が並んだアンケート用紙です。
必ず親に書き込んでもらって明日持ってくるように言われた。
その中の1項目が私にとって大変にショックだった…。
「おねしょしますか?」って項目があった。
私は小学校の3年生まで、寝しょんべんってヤツをしていたのでした。
さすがに6年生にもなれば、そんな心配はないのですが、
しかし母は言った「もしも、おねしょしたら一生の恥になる!」
「夜中に先生に起してもらって、トイレに行きなさい!」
どうしても、その項目は書く!と言って母は絶対にゆずらない…
当たり前の話なんですが、それが嫌で嫌でしようがなかったのです。
その当時私は同じクラスに好きな女の子がいました。
それも隣の席なんです!
絶対にそのアンケート用紙をその子に見られたくなかったんです!
カバンの中に入れたそのアンケート用紙を、提出する時間になっても
ついに私は出す事ができなかった。珍しく原田先生は私を叱った…。
そして授業が終ったあと、一人で私は職員室へ行って、
そのアンケート用紙を先生に…
「忘れたと思ったけどカバンに母が入れてくれてた。」
などと嘘をついて渡したのです。
それにざっと目を通した原田先生は、ニヤリと笑って何も言わなかった。
私は恥ずかしくて走って職員室から出ていった。
修学旅行の夜、先生が私を起してくれて大丈夫か?と一言だけ聞いた。
「はい。」と私は答えトイレに行きました。
ちゃんと原田先生はわかってくれていた…。
今もあの小学校の時の原田先生の事をたまに思い出す事があります。
どうしてらっしゃるんでしょうか?
同窓会とかあればいいんだけど、卒業してから一度もお会いしていません。
私の人生の多くの恩人の一人です。有難うございました。
いつの日か、またお会いできる時を楽しみにしています。
おわり。
次は来週掲載します!
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